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着付け資格の合格率・難易度
着付けに関する資格には、全日本着付け技能センターが実施する国家検定・着付け技能検定があります。着付け技能検定は、他人に着物を着付ける業務に必要な技能と知識をはかる資格試験です。
1級と2級があり、それぞれに試験は学科試験と実技試験が行われます。この資格を取得することで、1級・2級着付け技能士を名乗ることができます。
着付け技能検定試験の難易度と合格率
着付け技能士試験の合格率は非公開となっており、正確な数字はわかりません。
難易度は2級・1級共に専門的な知識が問われ、実技も特殊な着物が含まれています。しっかりと着物の知識を備え、着物に慣れておくことが合格への道となります。
2級学科試験は着物の歴史、男女の着物の違い、各部の名称などの知識、着物のたたみ方や帯の種類、小物などの種類や用途などが問われます。1級の学科試験は2級の内容に『繊維の知識』を加えた内容です。
2級実技試験は浴衣や街着・訪問着などを指定された時間内に着付けることが条件になります。1級は2級より着物の種類が増え、留袖や紋服・中振袖など本格的な着物が加えられています。
受験資格が必要
着付けには流派の概念がありますが、試験は基本的に一般的な技能のみを対象にしています。流派や文化など高度なものは含まれないため、流派に関係なく受験をすることができます。
しかし国家資格である技能士試験は、受験に必要な条件を満たさなければ受験できません。
専門高校・大学・専門学校や職業訓練校などで履修していれば受験できます。履修歴がない人は、2年間の実務経験があれば受験できます。
卒業した学校・履修した総時間数によって2〜4年間の実務経験が必要です。履修歴がない人は、実務経験が5年以上必要です。
実務経験年数については細かく規定が定められています。詳細についてはこちら:全日本着付け技能センター|手続きの流れをご確認ください。
実技試験は、学科試験の合格者(同級または上位級)のみ受験できます。
試験の免除について
一度学科試験を合格した場合は、合格した日の翌日から起算して2年間を経過する日の属する年度の末日まで学科試験が免除され、実技試験に挑戦できます。
その他にも免除項目があります。職業訓練指導員の免許取者は1・2級の学科試験免除、着付け職種技能検定に関する問題作成を2年以上務めた者は学科及び実技の全部免除…など。
とはいえ、これらの免除を得られるのは着付け教室や学校の先生など一部の方のみです。まずは学科試験の突破を目指しましょう。
資格が無いと着付けの仕事はできない?
着付け技能士の有資格者は様々なシーンで活躍できます。しかし雇用の安定や社会的経済的地位の向上を目的とした資格であるため、資格がなくても業務に従事することはできます。
着付けの資格の中には、受験資格が必要ないものもいくつかあります。まずは入門編の資格から身に付けて、スキルアップの過程で上位の国家資格に挑戦してみましょう。
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